【Birdyシリーズ × クランク系カスタム】クランクや前チェーンリングのカスタムや修理、部品選択の際のアレコレの種明かし
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さて、今回ご紹介いたしますのは
【birdyシリーズ × クランク系カスタム】
と題しまして
クランクや前チェーンリングのカスタムや修理、
部品選択の際のアレコレの種明かしとなります。

種明かしをうたっておりますが
当店では修理、カスタムともに車体それぞれに合わせて
店頭スタッフにより適宜作業をさせていただいておりますので
原則としてお客様がご自身で行われる作業への
情報提供をお承りすることは出来かねます。

その為、このブログの作業方法の詳細に関する
個別のお問い合わせ関してお答えすることは出来かねます。

それはご紹介させていただく作業方法によって
お客様がご自身で作業をされる場合の
部品破損や事故に関して当店では一切の
責任を負うことが出来かねる為となります。
何卒予めご了承願います。

「作業場ではこんなことを考慮しながら
自転車が組まれているんだな~」
「カスタム部品選ぶときにこんなこと考えるんや~」
と話半分にお楽しみいただけますと幸いです♪


birdyシリーズのカスタム、修理作業で
「クランクセット」、「前チェーンリング」の交換を行う際には
以下の点について注意をする必要がございます。

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【「クランクセット」のクランク本体、
軸側の形状について】

birdyシリーズのクランクは
後フレーム(後リアスイングアーム)の折り畳みの際の
クランクの干渉を防ぐ為に
クランク軸側(※上記画像)の部位の形状が重要となります。

こちらの軸の形状が円形に近いほど、
折り畳みの際の後フレームへの接触、
傷つきの防止に効果が大きくなります。

また後フレーム折り畳み時に余分なスペースを必要としない為に
折りたたんだ状態が小さく収まりやすく、
なおかつ折りたたんだ状態での安定性が向上しやすくなります。
クランクセット変更の際の部品選択の一助となりますと幸いです。

※2022年現行のShimanoクランクの上位モデルによく見られる
角張った形状は上記の接触などが起こりやすい為、
 組付け自体を行ったとしても折り畳みには
どうしてもしこりが残りやすくなる印象です。
過去Shimano SORA R3000クランクの組み込み事例より。

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【「前チェーンリング」組み換え時の
「チェーンライン」について】

birdyシリーズのチェーンラインは
後ギアがロー側(車体の対して内側)に向かうにつれて
角度が急になっていきます。(上記画像)

  それによって走行時、下記の症状が発生しやすくなります。
 
ロー側に近いギアを使用する際、
ペダリング時にはチェーンの駆動音が若干大きくなります。
 
「前チェーンリングガード」をチェーンリングの両側に装着しない状態で
  ロー側に近いギアに変速を行っていくと
前チェーンリングからのチェーン落ちが発生しやすくなります。
  対策として「前チェーンリングガード」を使用しない場合は
「ナローワイドタイプ」の前チェーンリング(※mellows Unitedなど)の
部品選択が有効な対策の一つとなります。
参考ブログ

「前2段用、前3段用チェーンリングセット」等の
前多段ギアモデルの
インナーリング(内側の直径の小さい歯車)を取り外して、
アウターリング(外側の直径の大きい歯車)のみで
使用される場合は特に前チェーンリングからの
チェーンの脱落が発生しやすくなる為、推奨できかねます。

これは多段ギアの変速動作をスムーズにする為に
リングの歯自体に意図的にチェーンが落ちやすくなるよう、
 変速の起点となる切り欠きが設けられているためです。

 この切り欠きは非常に優秀でございまして、
仮に両側をチェーンリングガードで覆ったとしても
 ガードを押し広げながらの内側へチェーンが落ちやすくなる為、
対策としては有効であるとは言い難くなります。
使用するクランクセットの
機種によってはチェーンラインの調整のために、
  「birdy Classicの
スクエアテーパータイプのBBならば
軸長の異なるBBへの交換を行う。」
  
「birdy Airなどの
ホローテックタイプのBBならば
チェーンリングの取り付け位置や
BBの組付け位置の調整を行う。」

  などの追加作業を必要とする場合がございます。
  「birdy AirなどのホローテックタイプのBB」は特に
車体と機種の個体差などによって
フレーム自体の加工を必要とする場合もございます。
  
【例】
後部スプロケット、ロー側32Tに
前チェーンリング60Tを組み合わせる場合

  チェーンリングそのものの選び方(ナローワイドタイプ)や
両側リングガードの使用、
チェーンリングの組付け位置
=チェーンラインの調整が重要となります。

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【「前チェーンリング」組み換え時の
フレームへのチェーンへの接触について】

前チェーンリングを大径化するカスタムを行う場合、
上記画像のようにチェーンの上部が
後フレームの下部(内側)に接触を起こす場合がございます。
これは後部スプロケットのローギア(内側の直径の大きい歯車)を
使用する際に発生しやすくなります。

   その為、birdyシリーズのカスタムにおいて
  「登坂に強くするために後部ローギアの大径化して
軽いギアの選択肢を増やしたい。」

  「平地で加速するために前チェーンリングを大径化して
重いギアを踏めるようにしたい。」

  というカスタムを行う場合には上記のように
チェーンの後フレームへの接触に注意をする必要がございます。

  それらを踏まえると
「登坂、平地どちらにも強くするために
後部ローギアの大径化して、
かつ前チェーンリングも大径化する」
というカスタムは
birdyシリーズをベースとする場合、非常に困難となります。

  結論としてbirdyシリーズをベースに
ギアの歯数系のカスタムを行う際には、
  「登坂のために後部ローギアの大径化を突き詰める場合には
同時に前チェーンリングの小径化も行う。」

  「平地のために前チェーンリングを大径化を突き詰めるには
同時に後部スプロケットローギアの小径化も行う。」

  というように
自然とどちらかに特化した仕様が有効となります。

後部スプロケット、ロー側32Tに
前チェーンリング60Tを組み合わせる場合

   前チェーンリングから後部への
チェーンの通り道を確認しながら
   後部スプロケットのロー側を3
0T、28T、25Tなどと適宜
部品選択を行うことが重要となります。

本日のご紹介は以上となります。
birdyシリーズ系のカスタムは
シンプルな部品の交換作業に見えて
独創的なフレームデザインを加味した注意事項や
当然部品交換後の折りたたみの可否、影響を考慮した
部品選択が非常に重要となります。

このあたりのさらなる詳細は
これまで当店に頂戴したカスタムオーダーによって
現場で叩き上げられました現役のスタッフが
店頭でお客様の車体それぞれに合わせて
ご提案をさせていただいております。 
birdyカスタムをご検討のお客様は
是非お気軽にお店に遊びにいらしてください
ご来店心よりお待ちいたしております ♪

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