【DAHON K3 × カスタム】
と題しまして
車体への負担低減を目的として
小さく繊細な車体を労わる、
車体に優しいカスタムをさせていただきました。
前ギアは標準仕様の
53Tから50Tへ
変更させていただきました。
今回のオーナー様は
長年Bromptonもご愛用いただいておりますベテランさんで
DAHON K3をベースとして
目指す走行スタイルの打ち合わせをする際に
「トップスピードを維持してガンガンペダルを踏み込みたい」
というようなご要望ではなく
「回転系のペダリングでゆったりとスピードを維持する」
といった方向性のご要望をいただきました。
自転車は前ギアを大きくする、歯数を増やした分だけ
ペダルを踏みこむ際に力を必要といたしますが
その分、平地でグイグイと加速していきます。
構造がシンプルで頑丈なロードバイクなどでは
この加速が醍醐味の一つではございます。
しかし
組み上げるための部品数が多い
「折り畳み自転車」
その中でも特に
「小型化」と「軽量化」を
追及されたDAHON K3は
他の機種にない長所を持つ反面、
どうしても繊細な部分もございます。
上記のようなギアを小さくカスタムすることで
走行時に車体にかかる負担を軽減していく方向性もございます。
僅かな差ながら積み重ねていくことで
車体寿命を延ばして、より長くお付き合いいただく為にも
面白いカスタムであると考えております。
タイヤは標準の細身で高圧のものから
かなり太めのクッション性に富んだものへ
換装させていただきました。
これにより、車体にかかる振動を低減しつつ
太めタイヤによってタイヤ直径も大きくなることで
より、路面の小さな凹凸から受ける車体へのストレスも減らしていけます。
このタイヤを太くする系統のカスタムは
DAHON K3 界隈ではポピュラーとなってきていますね
このカスタムにはいくつか方法があるようですが
当店ではタイヤの交換だけでなく、
交換後のクリアランス、車体の個体差に合わせて
タイヤ以外の部分もトータル的に調整をさせていただいております。
カスタム後、オーナー様にお願いをしたい点は1点。
「空気圧管理について」
です。
自転車のタイヤはロードバイクなどが代表ですが
空気を高圧で入れれば入れるほど、
タイヤの路面タッチが軽くなり、
より軽快な走りが可能となります。
各タイヤには「規定空気圧」として
充填時の空気圧に上限と下限が設けられておりますが
この「上限」をオーバーして空気をいれると
それはもう軽やかな走りを体感できるというわけでございます。
しかし、
この「上限を守らない」というのは
タイヤトラブルのもとである他、
繊細なDAHON K3のにおいては
最悪の場合、
タイヤの受け皿となるリム側面が
割れてしまうというという事態が発生します。
その為、現在当店では
「太めのタイヤへのカスタム時には
空気圧は上限よりも下で調整いただく」
ように推奨いたしております。
※
どれくらいの空気圧に調整するかは
タイヤの種類やリムの状態、オーナー様の体格などに合わせて
納車時に店頭で個別にご案内をさせていただいております。
車体を構成する、部品寿命を延ばす為にも
タイヤへこまめな空気入れ、
空気入れには「数値による空気圧管理」ができる
空気入れのご使用いただくことを推奨いたしております。
変速ケーブルは精度が高く、
変速動作がスムーズになる
【NISSEN】
~ステンレス ケーブルアウター~
シリーズの中から
クリアブルーをセレクトさせていただきました。
折り畳み機能に沿わせるために
各部のケーブル長がどうしても長くなりがちな
折り畳み自転車との相性は抜群です。
今回セレクトいただいた
「ライトブルー」は
ベース車のイエロー×ブラックと
掛け合わせた時に映えるワンポイントになっております。
当店店頭にはNISSENケーブルシリーズの
サンプルを多数ご用意いたしておりますので
是非、車体に合わせてテストしてみてください。
この度のカスタムは
「車体をいたわる、車体にやさしい」
というコンセプトの元、
当店カスタムサービスをご利用いただき誠にありがとうございました。
長年お付き合いいただいておりますBromptonも
これからお乗りいただくDAHON K3も
当店より納車させていただきました車体は
当店の納車後の無料点検を始めとする
アフターサポートを御利用いただけます。
ご要望の際にはお気軽にお申しつけください。
今後ともサイクルハウスしぶやを何卒よろしくお願いいたします。